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爽やかな「茅の輪」できた♪隅田八幡神社30日神事
国宝・人物画像鏡(じんぶつがそうきょう)の伝わる和歌山県橋本市隅田町の隅田八幡神社は、今夏も人間の罪穢(つみけがれ)を祓う「茅の輪(ちのわ)」を作り、境内中央に設置した。6月30日(土)に「茅の輪くぐり」の神事があり、寺本佳文(てらもと・よしふみ)禰宜(ねぎ)は「ぜひ、心身を清め、無病息災・家族安泰を祈ってください」と呼びかけている。雨天決行。
「茅の輪」は、太さ約15センチ、直径約1・8メートルの輪で、6月30日にはその両サイドに青々とした茅(かや)が飾られる。寺本禰宜と同神社氏子青年会の中岡整治(なかおか・せいじ)会長らが制作した。
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)「茅の輪くぐり」の神事は30日午後4時から営まれる。参列者は神社で用意した人形(ひとがた)に氏名と数え年を記入、寺本佳文(てらもと・よしふみ)禰宜(ねぎ)らが参列者のお祓いをした後、全員で「大祓の詞(ことば)」を唱える。
次に神職のリードで、茅の輪を左へ1回、右へ1回、さらに左へ1回くぐり、心で和歌「水無月(みなづき)の夏越(なごし)の祓(はらえ)する人は千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」と口ずさみ、拝殿に進み出て無病息災などを祈願する。
茅の輪は7月7日まで残され、誰でも自由にくぐることができる。その後、人形と茅の輪は七夕飾りとともにお焚き上げされる。
自分の罪穢を託す人形は一体200円。希望者には「茅の輪のお守り」が1000円で授与される。
なお、この「茅の輪くぐり」神事は6月30日(土)、かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社や、同町萩原の宝来山(ほうらいさん)神社など、橋本・伊都地方の主要神社で営まれることになっている。
写真(上)は隅田八幡神社の茅の輪作り風景。写真(中)は茅の輪作りで大切な青竹を輪切りする寺本禰宜。写真(下)は拝殿前の境内に設けられた新しい茅の輪。