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窃盗看護師の懲戒免職決定!橋本市民病院再発防止へ

和歌山県警・橋本署は、橋本市小峰台の橋本市民病院=山本勝廣(やまもと・かつひろ)事業管理者=で、入院患者の現金17万円を盗んだとして、同病院の看護師・片岡円(かたおか・まどか)容疑者(42)(大阪府河内長野市)を窃盗容疑で逮捕した。この事態を受けて同病院は5月30日、「お詫び」とともに「管理体制強化」に取り組み、片岡容疑者を同日付で「懲戒免職処分」に決定したと発表した。
この日、同病院の小林久義(こばやし・ひさよし)事務局長や池之内正行(いけのうち・まさゆき)総務課長ら4人が、同病院で記者会見。小林事務局長が山本事業管理者のコメントを読み上げ、全員頭を下げた後、池之内総務課長が今回の窃盗事件の経緯を説明した。
それによると4月20日、交通事故で脳内出血・意識不明・重体となった60代・男性を高度治療室に搬送。男性は現金17万8500円などを所持していた。同25日に5階西病棟に移動した際、現金&所持品をナースステーションの看護師長室のロッカーに施錠保管した。
男性は手当て及ばず5月23日に死亡し、橋本署に連絡したが、その際、保管していた男性の財布の17万8500円の中から、17万円が無くなっていることが判明。翌24日に同署へ被害届を提出するとともに、家族に謝罪した。
片岡容疑者は29日、警察の事情聴取を受け、病院に戻った後、病院関係者に窃盗事実を認める発言をしたという。
同病院では原則として「患者の現金や貴重品を預からない」ことにしているが、今回、患者が意識不明・重体のうえ、家族が遠方にいて、体調不良という事情もあり、どうしても保管せざるを得ない特別ケースとなった。
片岡容疑者は平成11年(1999)に看護師資格を取得。26年(2014)6月に同病院に就職。後輩の面倒見は良く、真面目で、金銭トラブルもなかったという。
片岡容疑者は、60歳・男性が入院した際、その都度交替する「リーダー看護師」として、看護師長室のロッカーキーを保管。やがて犯行に及んだらしい。病院側は「看護師は窃盗事件など起こさない」と信頼していたが今回、完全に裏切られた形となった。
同病院では、今後も「患者の現金・貴重品を預からない」という原則を変えないものの、今回のような意識不明者や、遠方に家族がいる場合など、特別なケースの場合は、現金・貴重品などを、一番安全な病院総務課の金庫で保管することにした。
小林事務局長は「職員一同、信頼回復に向けて、全力で取り組ます」と誓っていた。
写真(上)は看護師(窃盗容疑)逮捕を受けて記者会見に臨む橋本市民病院の小林事務局長ら。写真(中)は管理に要注意の現金というもの=カット代わり。写真(下)は看護師の窃盗事件が起きた橋本市民病院。


更新日:2018年5月31日 木曜日 00:00

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