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児童ら野鳥保護や植樹…♪信太小に林野庁長官感謝状
野生生物との共生を目指し、広葉樹の植樹や野鳥の巣箱作りに励んでいる、和歌山県橋本市高野口町九重の市立信太小学校=辻脇昌義(つじわき・まさよし)校長=は、第72回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」で、野生生物保護功労者表彰を受け5月24日、橋本市の平木哲朗(ひらき・てつろう)市長に受賞報告をした。
この日、辻脇校長と同校6年生の森口翔月(もりぐち・かづき)さん、平田深愛(ひらた・みあい)さん、守内睦美(もりうち・むつみ)さんの3人が市長室を訪れ、先輩から後輩へ受け継いできた活動を報告した。
同市教育委員会によると、信太小学校周辺は自然豊かな「鳥獣保護区」で、同校児童らは長年、サクラやモクレン、ビワなどの広葉樹の植樹や、手作り愛鳥週間ポスターで野生生物保護を訴え、福島ひまわりプロジェクトでもヒマワリ栽培で、蜂(はち)や蝶(ちょう)などが生きやすい環境づくりを実践。
すでに巣箱はフクロウなどが利用しており、周辺ではキジ、タカ、ツバメ、ウグイス、メジロなどが飛び交う、バードウオッチングにも挑んでいる。環境省と日本鳥獣保護連盟は、その活動ぶりを評価して、野生生物保護功労者表彰「林野庁長官感謝状」を授与した。
平木市長はその栄誉を讃え、森口翔月さんは「鳥の巣箱作りは楽しかった。今後も鳥が幸せに暮らせるように」と話し、辻脇校長は「長年の活動が認められ光栄です。これを機会に一層、自然環境づくりに取り組みたい」と誓っていた。
写真(上)は信太小学校のグラウンドに面したフェンスに掲げた鳥の巣箱と6年生の森口さんら3人。写真(中)はサツマイモの苗植えに精を出す信太小児童たち。写真(下)は信太小児童が育てた満開のひまわり=昨年夏。