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九度山町長選、岡本氏無投票4選!日本一の町目指す
任期満了に伴う和歌山県九度山町長選挙は4月17日(火)告示され、現職の岡本章(おかもと・あきら)氏(64)(無所属)以外に立候補の届け出がなく、2期連続無投票で4選を決めた。
岡本氏は同町議を4期務め、平成18年(2006)5月に町長に初当選、3期を務めた。とくに道の駅「柿の郷くどやま」を誘致、署名活動で地元ゆかりの戦国武将・真田幸村の生涯を描いたNHK大河ドラマ「真田丸」放映を実現、九度山・真田ミュージアムを開設するなど、まちの活性化に力を注いできた。
この日、岡本氏は同町九度山の選挙事務所前での出陣式で、「大河ドラマ真田丸は昨年、親日の台湾でも放映され、私は計3回、観光PRに行きました。京奈和自動車道など関西国際空港からの交通の便も良くなったので、観光客誘致に力を入れたい」などと挨拶。紀州九度山手作甲冑真田隊員や大勢の支持者とともに、大きく「鬨(とき)の声」を上げ、選挙カーで町内をくまなく回り、清き一票を訴えた。
午後5時、無投票当選が決まると、事務所に集まった支持者と共に万歳を三唱した後、藤田正良(ふじた・まさよし)元同町議会議長、堀龍雄(ほり・たつお)和歌山県議、同県町村会副会長の田嶋勝正(たしま・かつまさ)串本町長らが簡潔明瞭に祝辞。
岡本氏は支持者からの祝福の大鯛(おおたい)や、華麗な花束を贈られた後、マイクを握り「この町には素晴らしい潜在能力があり、さらに4年間、日本一の町を目指して頑張る」と決意。全員お茶で乾杯し、「ありがとう」「頑張ってね」と、笑顔を交わして締めくくった。
岡本氏はマスコミの取材に対し、「やはりNHK大河ドラマ真田丸の放映で、九度山の地名が全国に知れ渡ったことがうれしい。これを契機に和歌山県や近隣市町と協力して、観光客誘致に働きたい」と強調。押し寄せる少子高齢化に対しては、「商工農林の活性化を進めるとともに、12年前から設けた〝新婚・子育て〟に協力する町営・賃貸住宅を、さらに50軒程度に増やして、移住定住を促進したい」と、力強く話していた。
写真(上)は支持者の祝いの大鯛をかざして無投票4選を喜ぶ岡本氏。写真(中)は支持者らと万歳三唱する岡本氏夫妻。写真(下)は祝福の花束を胸にお茶で乾杯して感謝する岡本夫妻。