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「高野の花たち」(144)春到来告げるセントウソウ
セントウソウ(仙洞草)はセリ科オオカサモチ属で、山野の林内や林緑などに生える小柄の多年草。日本の国有種で、春到来を告げる花ともいわれ、他の花々に先駆けて咲くことから「先頭」をきって咲くという説もありますが、今年は高めの気温の影響で、桜など多くの花と同時に咲きました。
このセントウソウは、和歌山県九度山町の慈尊院から少し登った高野町石道の脇に群生していました。草丈はせいぜい10~20センチほどで、春早くに茎頂に内側に湾曲した白い小さな5弁の花を多数咲かせます。葉がニンジンに似ているといわれますが、どちらかというとキンポウゲ科のセリバオウレン(高野の花たち59=2016年3月9日付参照)に似ていることから、別名オウレンダマシ(黄連騙し)と呼ばれています。
花言葉は「繊細な美しさ」。この言葉通り、あまりにも小さい花びらなので、クローズアップレンズ付きカメラを持参したのですが、それでも撮るのにちょっとだけ苦労しました。(H記)
更新日:2018年3月29日 木曜日 20:39