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空海・導きの犬2頭♪来年の大絵馬~丹生官省符神社
弘法大師・空海が弘仁7年(816)、高野山を開いた際に創建したと伝わる、和歌山県九度山町の世界遺産・丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社=宮崎志郎(みやざき・しろう)宮司=で、12月3日、今年の干支の「酉歳(とりどし)」から、来年の「戌歳(いぬどし)」の大絵馬に掛け替える奉納奉告祭が営まれた。
この大絵馬は高さ約2メートル、幅約3メートルで、同県かつらぎ町の洋画家・松山敏彦(まつやま・としひこ)さんが製作した。弘法大師・空海が中国(唐)から帰国後、修業地をさがしていた際、山中で出会った祭神の狩場(かりば)明神が白黒2頭の犬を放ち、空海はその犬に高野山へ導かれ、開山したと伝わる。そこで大絵馬には、白黒2頭の犬と高野山・根本大塔の風景が描かれ、「開運招福」としるした。
本殿東脇には、すでに「2匹の犬を連れた狩場明神と弘法大師・空海の出会いの大絵図」(松山さん製作)も常設されとおり、そこに「戌歳」の大絵馬も加わったので、本殿・東西両脇で神聖な犬の姿を拝むことができる。
この日、宮崎宮司は同神社に奉賛している明神講(みょうじんこう)約20人とともに神事を営み、大絵馬掛け替えを奉告。「昔から仲のいい人々と犬たち。その犬たちの導きで、皆さまの夢が叶いますよう祈っています」と話した。参拝・観光客らはさっそく新・旧の両大絵馬を鑑賞、スマホ撮影して、家族や友人に配信していた。
写真(上)は宮崎宮司が祓い清める「戌の大絵馬」。写真(中)は手前の大絵馬「酉」と交代する「戌」の大絵馬。写真(下)は掛け替えを終えた「戌」の大絵馬を見る明神講の人たち。
更新日:2017年12月4日 月曜日 14:55