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「高野の花たち」(139)ヨメナは隠れた美しさ

ヨメナ(嫁菜)はキク科で、山野の湿ったところや道端に生える多年草。
茎は高さ20~120センチに。秋になると直径3センチほどの清楚な薄紫色の花を咲かせます。
和名の嫁菜は、お嫁さんのようにやさしく、美しいことから名づけられたという説と、春先の若芽をお嫁さんたちが野に出て摘んだ、その華やかな様子から名づけられたともいわれています。花言葉は「隠れた美しさ」「柔順」。
「嫁菜」に対して、シラヤマギクは「婿菜」と呼ばれ、どちらも春の若菜を摘んでゆでて冷やしたものや、油いためなどにして食べるそうで、どちらがおいしいのでしょう。
可れんなヨメナ。高野山への参詣道の一つ、黒河道を登る人たちを歓迎しているかのように、登山口付近(和歌山県橋本市賢堂)に沢山咲いていました。
伊藤左千夫の名作「野菊の墓」に描かれている野菊という名の植物はないそうで、ヨメナ、ノコンギク、シラヤマギクなどをひっくるめて野菊とされるそうです。(T記)


更新日:2017年10月11日 水曜日 14:52

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