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丹生都比売神社に参拝周遊♪アクセスバスありがとう
JR・南海橋本駅のある和歌山県橋本市古佐田の「古佐田老人クラブ」=池永恵司(いけなが・けいじ)会長=の会員たちは、9月24日、新しい「高野山麓世界遺産アクセスバス」を利用して、同県かつらぎ町上天野の丹生都比売(にうつひめ)神社=丹生晃市(にう・こういち)宮司=に参拝した。池永会長は「私たち高齢者も、今回のアクセスバス運行のお陰で、この通り参拝することが叶い、ゆったり秋のひひときを満喫することができました」と喜んでいた。
古佐田老人クラブ会員は約100人。今回は第317回「歩こう会」の一環として、同クラブ婦人部=山本孝子(やまもと・たかこ)部長=が、同神社参拝&周遊を企画した。参加者は60~80歳代で、池永会長以外の参加者は女性ばかりである。
この「高野山麓世界遺産アクセスバス」は、伊都広域観光協議会=会長・平野嘉也(ひらの・よしや)高野町長=が企画、南海りんかんバス株式会社が協力運行。
会員らは橋本駅前から綺麗な帽子&軽装姿で、橋本駅前からバスに乗車。他の乗客を含めてほぼ満席状態のかたちで、バスは午前8時50分に発車、黒河道入口~九度山駅下~真田庵前~道の駅柿の郷くどやま~慈尊院・丹生官省符神社入口~橋本市地場産業振興センター裁ち寄り処~高野口駅前~同裁ち寄り処~丹生酒殿神社前~天野地域交流センターゆずり葉前を経て同9時50分、約1時間後に丹生都比売神社に着いた。
バスは過去運行したことのない紀の川・河南道路を走り、弘法大師・空海のご母堂・玉依御前(たまよりごぜん)を祀る慈尊院や、NHK大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びた「幸村の里」などを走行。それぞれ窓外を過ぎゆく景色を心にとどめた。
丹生都比売神社は、約1700年前に創建。天照大御神(てらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神を祀る「神仏融合」の始まりの古社である。
一行は先ず恭(うやうや)しくお辞儀して朱塗りの鳥居(とりい)をくぐる。次に豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)が寄進したと伝わる、鏡池の弁柄色(べんがらいろ)の輪橋(りんきょう)を渡る。
さらに手水舎(てみずしゃ)で心身を清めた後、楼門前でお賽銭(さいせん)を納め、二拝二拍手一拝の礼を行い、授かった天命に感謝、人々の幸せを祈った。
さすがに全員、高齢のため、足腰を痛めるなどして多少歩行は困難。それでもお互いに手をとり合うなどして歩行。境内の椅子で休憩し、表のお店でコーヒーやうどんを味わう。
また、満開のコスモスに心染められたり、キンモクセイの香りにうっとりしたり。天野米で名高い稲穂が、黄金(こがね)色に輝く山里で、心地よいひとときを過ごした。
池永会長と山本部長は「皆さんと共に、素晴らしいところへ来られてよかった」とにっこり。同神社・社務所では「アクセスバスは先週の土曜日から、土曜、日曜、祝日と始りましたが、スタート段階としては、かなり参拝・周遊客が多いです。これから涼しく、紅葉・黄葉の季節を迎えますので、きっと大勢の方々が来られることでしょう」と話していた。
「高野山麓世界遺産アクセスバス」の詳細は「~橋本・伊都を巡って〝いと楽し〟~高野山麓世界遺産アクセスバス周遊キャンペーン」冊子にわかりやすく掲載。問い合わせ=「キャンペーン」は橋本・伊都広域観光協議会=伊都振興局企画産業課内(電話=0736・33・4909)、「バス利用」は南海りんかんバス「橋本営業所」(電話0736・32・0779)へ。
写真(上)は丹生都比売神社の鳥居をくぐろうとする橋本市古佐田老人会の一行。写真(中)は鏡池に架かる輪橋から会員を写真撮影する池永会長。写真(下)は丹生都比売神社・楼門が見える巨大緑石に座り歓談する古佐田老人クラブ会員たち。