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園児ら「昔遊び」に大歓声♪橋高生が遊具を制作寄贈
和歌山県橋本市の県立橋本高校の生徒たちは、夏休み中の8月1日、地元の橋本こども園の子供たちに、手作りの「こっぽり」や「お手玉」などをプレゼント、一緒に楽しいひとときを過ごした。
この「高校生&園児の昔遊び交流会」は、橋本市社会福祉協議会のボランティアサークル「ハロー」=山本みや代表=の主催で、橋本高校の男女生徒有志39人が、古佐田区民会館に参集した。
「ハロー」の会員約10人から、作り方を教わりながら、ノコギリやキリ、裁縫用具などを使って、日本伝統の昔遊び遊具「こっぽり」「お手玉」「びゅんびゅんゴマ」などを制作。例えば「こっぽり」(高さ・直径=約10センチ)は、古佐田老人クラブ連合会の池永惠司(いけなが・けいじ)会長が運びこんでくれた青竹をノコギリで裁断、節(ふし)の部分にキリで穴をあけて、そこに紐(ひも)を通して完成させた。
この後、橋本こども園=野上紀代(のがみ・のりよ)園長=に全員移動。園舎に集合した園児66人に遊具をプレゼント。子供たちは「ありがとう」の気持ちを込めて、童謡「しゃりしゃりシャーベット」などを歌って頭を下げた。
さらに床のブルーシート上では、園児たちが高校生に介助されながら、コッポリに乗っかり、紐を引っ張りながら、よちよちと歩く。近くでは高校生がお手玉をひょいひょいと投げては、ちゃんと受ける動作を教える。びゅんびゅんゴマは、園児たちが紐を引いたり緩めたりすると、コマはうなりながらものすごいスピードで回った。
園児らは「おもしろい」「楽しいよ」と大歓声を上げ、高校生も「上手」「うまいな」と笑顔を見せる。野上園長は「きょうは大勢の高校生と遊ぶことができて、子供たちにコミュニケーション・パワーがつきました。高校生も子供たちの可愛さを実感してもらえたと思います」と話し、指導に当たった「ハロー」会員に謝辞を述べていた。
写真(上)はコッポリ遊びをする女の子。写真(中)は「ハロー」会員の指導でコッポリ作りに挑む橋本高校の生徒たち。写真(下)はびゅんびゅんゴマを楽しむ子供たち。