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橋本で1時間の土砂降り!西日現れ市民らほっと

和歌山県橋本市「防災はしもと」は、7月27日午後3時34分、橋本地方に大雨・洪水警報、雷注意報が発令されたと発表。高台から見ると、橋本・五條(奈良県)両市境界の上空は、暗雲に包まれ、同50分頃から豪雨となり、約1時間にわたって、何度も雷鳴がとどろいた。
JR・南海橋本駅近くの紀の川や、その支流の橋本川は、たちまち濁流となり、南海高野線鉄橋を往来する電車は大粒の雨にかすみ、国城山山系の姿はまったく見えない。
京奈和自動車道では、高速ワイパーも間に合わない程の激しい雨で、対向車とすれ違うたびに、荒波のような水しぶきを浴びる。同橋本IC付近では、さすがに全ドライバーが慎重運転し、車が数珠つなぎになった。
橋本駅の駅舎では、一瞬びしょぬれになりながら、客待ちのタクシーや、迎えの家族の車に乗る姿もあるが、ほとんどは覚悟を決めて雨宿り。じっと土砂降りの雨を眺めていた。
この大雨も午後5時には上がり、これまで見えなかった国城山も、橋本市役所周辺の町並みも、はっきりあらわれ、西日に照らされて蒸発する霧状の雲が、煙のように棚引く。午後7時半頃には、西の空に三日月がくっきり浮かび上がり、涼風さえ吹いてきた。
橋本駅近くの居酒屋の店主は「表の側溝の水が店内まで溢れそうだったけど、普段から土嚢(どのう)を置き、雨もさっと上がってくれたので助かった」と胸をなでおろし、客の元教諭は「長時間の線状降水帯でなくてよかった。それでも、土質の悪い山の裾野や、河川のほとりは、気をつけないと…」と話していた。
写真(上)は豪雨で一時渋滞した京奈和自動車道・橋本IC付近。写真(中)は豪雨にかすみ鉄橋も見えない紀の川の風景。写真(下)は豪雨がおさまるまで乗降客が雨宿りする橋本駅の駅。


更新日:2017年7月27日 木曜日 21:06

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