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橋本初の誘致企業・求人説明会♪紀北工校生ら真剣に
和歌山県橋本市と県立紀北工業高校は、来春卒業予定の生徒たちに、市内の誘致企業を紹介し、就職先の選択肢を増やしてもらおうと、7月6日、同校で初めての「誘致企業・求人説明会」を開いた。
この日、同校体育館に、橋本市内の進出企業34社のうち12社の担当者約30人と、紀北工業高校3年生(機械科、電気科、システム化学科)約150人のうち就職希望の約120人(うち女生徒8人)が参集。進路指導部の野田幸哉(のだ・ゆきや)教諭らが生徒を見守った。
開会式で井松友希(いまつ・ともき)校長は「きょうの説明会を就労意識の向上につなげ、自分たちの人生と、地域の未来を切り開いてほしい」と挨拶した。
次に橋本市経済推進部企業誘致室の宮田典和(みやた・のりかず)室長が、「橋本市はふる里の活性化を目指し、平成17年度から企業誘致を推進しています。現在34社が進出し、うち28社が操業、残りも用地取得済み。橋本は京奈和自動車道のお陰で便利になり、企業誘致を一層進めます」と説明。「皆さんには、出来れば橋本で就職、橋本で住み、郷土を盛り上げてほしい」と訴えた。
この後、説明会は校内図書館や各教室で開催。参加した大和化成(株)、原田織物(株)、(有)コバタ総合研究所、旭精機(株)、日進化学(株)、エムチューブ(株)、小川工業(株)、北辰精工(株)、タイミングプーリ・ジャパン(有)、昭和精工(株)、 (株)八代、日進香料(株)=順不同=の担当者が、企業概要をわかりやすく話した。
例えば、原田織物(株)=高野口町名古曽=は、本社工場や神野々工場など4工場を持つ、ボディータオル、ハンカチ、ショール、フキンなどの企画・製造・販売会社。担当者はテーブル上に綺麗な商品を並べ、パソコン画面やカラー写真を使って、その製造過程や連携作業を紹介。
「検品職場では、60数人のスタッフが3~4万枚の商品をチェック、世の中に出していいか否かを判断しています」「他に生産管理やミシン縫製、プリントス職場などがあり、皆さんの先輩も働いていますよ」などと話すと、生徒たちは卒業後の生き方を熟慮している様子。
機械科の中山英暉(なかやま・ひでき)さん(17)は「企業は若い世代に期待を持ち、働く人は〝やりがい〟を大切にしていることがわかりました」と話し、じつくりと将来を見据えていた。
写真(上、下)は原田織物(株)の説明風景。写真(中)は紀北工業高校の生徒たちに紹介された進出企業12社のスタッフたち。