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歌声高らか紀北合唱祭♪心通う22団体300人
和歌山県・紀北地方の紀の川流域で活躍するコーラスグループの祭典「第32回紀北合唱祭」(紀北合唱連盟主催)が、6月25日、橋本市東家の橋本市民会館で開かれた。
出演者は橋本市、九度山町、かつらぎ町、紀の川市、岩出市の3市2町から、各地域の子供や高齢者、若い女性など、コーラスを愛するグループ22団体・約300人。それぞれ出番まで、客席でコーラスを聴き、一般客とともに拍手を送った。
例えば、合唱集団おとだま(橋本市)は、約40人が明るい彩色のフリースタイルで登場。そのうちお母さん2人は子供を抱き、約20人は幼い子供たち。下ノ上文和(しものうえ・ふみかず)さん指揮、児玉紀理子(こだま・きりこ)さんと芥子明美(:けし・あけみ)さんのピアノ伴奏で、「歩いて帰ろう」「怪獣のバラード」を歌うと、ほのぼのとした家族愛が、会場いっぱいに満ち溢れた。
コーラスあじさい(同)とエテルナーレ・ディ・フィオーリ(かつらぎ町)は、約20人が登場。元・紀北合唱連盟理事長の城内育代(じょううち・いくよ)さん指揮、城内慎吾(しんご)さんピアノ伴奏で、「さびしいカシの木」「ケヤキ」を混声合唱。指揮にも同連盟を育てた城内さんの心がにじむ。
コーラスてまり&ひびき(橋本市)は、男性6人を含む18人が出演。創作オペラ「石童丸物語」公演で名高い、アマチュア劇団「はしもとふるさとオペラ」代表の澤村テルさん(94)が指揮する予定だったが、今、自宅療養中のため、二女の小嶋彩子(こじま・さいこ)さんが指揮者兼ピアノ伴奏。「埴生の宿」「流れ」を歌い上げると、会場は歌声による詩的ムードでいっぱい。
最後に片野理事長の指揮、安田信子(やすだ・のぶこ)さんのピアノ伴奏で、「ケヤキ」(まど・みちお作詞、なかにしあかね作曲)を合同合唱。
「冬枯れの 田舎に行くと
いつも地平線に
ケヤキが立っている
わたしに向って
高々と手をあげて
ケヤキが立っている
あれこそ地球の手だ
あれに迎えられるたびに
わたしは懐かしさに震える
(後略)」
片野理事長が「きょうは3歳から90歳代まで幅広く参加。楽しい合唱祭になりました。来年は紀の川市で開催、よろしくお願いします」と締めくくった。
写真(上)は歌う姿も可愛いこどもコーラス ティンカーベルの子供たち。写真(中)は元紀北合唱連盟理事長の城内さん指揮で歌うコーラスあじさい&エテルナーレ・ディ・フィオーリの皆さん。写真(下)子供も大人も生き生きと歌う合唱集団おとだまの合唱風景。
追記=合唱集団おとだま「10周年記念 おとだまコンサート」が9月3日(日)午後1時から、橋本市民会館大ホールで開催。入場無料。紀見東中学校と紀見北中学校の各音楽部が賛助出演する。