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「高野の花たち」(129)女人道にコバノフユイチゴ
コバノフユイチゴ(小葉冬苺)は、バラ科イチゴ属で、別名マルバフユイチゴといい、葉が丸い形をしていることから名づけられました。
花言葉は「未来の予感」。
本州、四国、九州に分布し、山地の木の下や薮の中などに生育しています。
花期は5~7月で、枝先に白い五弁花を1個付けます。花のがく片(花を包んでいるもの)は大きく、葉は長い柄をもって茎に互生し、葉柄には細い刺があり、白い毛が密生しています。
花後、8~9月に果実は球形になって紅色に熟し、実は小さくて酸っぱいけれども食べられます。
似ている実では、冬に実を熟する冬苺、梅雨には蛇苺もあります。
冬は冬苺ですが、実際は夏苺です。冬苺は他の木苺と違って常緑で、フユイチゴの仲間は冬の間、雪の下で過ごします。
高野山の女人道を歩いていると、白い花と黒い縁取りのある若葉は美しく、花後の赤い実とともに楽しませてくれます。でも、触れると細い刺が手にささるので、注意が必要です。(S記)
更新日:2017年6月23日 金曜日 22:53