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通園・通学を安全に…♪橋本全域で子どもたち訓練
幼い子供たちが通園・通学の際、交通事故に遭わないようにと、和歌山県橋本市と同市教育委員会、橋本市交通指導員会は、同市立こども園、幼稚園、小学校(1年生)を巡り、「安全歩行訓練」を実施している。
例えば、橋本小学校では、3階の多目的教室に横断歩道のゼブラ模様入りシートを敷き、手動で操作できる訓練用の信号機を設置。交通指導員5人が制服姿で登場し、同小1年生46人が参加した。
橋本市総務課公共交通安全係の湊本祐介(みなもと・ゆうすけ)主任が、子どもたちに「皆さんしっかり学んでね」と語りかけて司会進行。阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さん(88)らベテラン交通指導員らが、交通標識「止まれ」や車の模型板などを使って、「横断歩道の渡り方」「信号機のある場所、無い場所での渡り方」などを丁寧に指導した。
子どもたちは、横断歩道では右、左、右をしっかり見て、車が来ないことを確認したうえで、ドライバーに見えるように手を上げて渡ることや、たとえ信号機が「青」になっても、同じようにしっかり安全確認して渡ることなどを体験した。
阪口さんは「子どもたちは皆、真剣な表情でしたし、きっと車に気をつけてくれると思います」と感想を述べ、「何よりも大切なのは、ドライバーの皆さんが、通園・通学に慣れていない子どもたちのために、安全走行していただくことです」と訴えていた。
この「安全歩行訓練」は、4月中旬~5月24日、橋本市内の4こども園、5幼稚園、14小学校(1年対象)で実施。その都度、交通指導員が協力している。
写真(上、中)は右左右確認の後、しっかり手を上げて横断歩道を渡る子どもたち。写真(下)は「止まれ」の交通標識を見せ「ドライバーの方々にも通園・通学の子どもたちを守ってほしい」と訴える阪口さん。