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「高野の花たち」(123)花言葉「歓迎」のヤマフジ

ヤマフジ(山藤)は、フジ属マメ科のつる性落葉大木で、山野に生え、つるは左まわりで、ほぼ一斉に開いた紫色の蝶形花を総状に垂れます。ヤマフジは別名カピタン(甲比丹)といい、花言葉は「歓迎」「恋に酔う」。
ヤマフジは、標高約400メートルの高野町西郷(にしごう)を通る高野参詣道のひとつ、京・大坂道沿いに往時、大きな桜と参詣者相手の茶店があったことから桜茶屋と呼ばれ、地蔵堂のあるところに、高さ25メートルほどの太い幹3本に見事な花をつけており、まるで藤山のようになっています。
この土地を所有する74歳の男性Nさんに話を聞くと、幼いころには既に大きかったというから、相当な樹齢になると考えられます。このヤマフジの下には、シャガ=「高野の花たち」(68)で紹介=が競合するかのように群生し、しっかりと咲いていました。なお、同じように見えるヤマフジとフジ。その違いはといえば、ヤマフジは一つ一つの花が大きく、花穂は短い。フジは花が小さく花穂は長いこと。つるはヤマフジが左まわり、フジは時計と同じ右まわりです。(H記)


更新日:2017年5月9日 火曜日 22:25

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