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ふる里・恋野でレンゲ摘み♪こどもら大はしゃぎ
奈良時代のヒロイン・中将姫ゆかりの和歌山県橋本市恋野のレンゲ畑で4月25日、市立恋野小学校と市立すみだこども園の子どもたち136人が、アイガモ農法家・辻本賢三(つじもと・けんぞう)さん(81)のれんげ畑で「ふる里のレンゲ摘み」を楽しんだ。
れんげ畑は計約2000平方メートルの広さ。辻本さんが購入した種を撒き、今、れんげ草の茎の高さは約30センチにもなり、花々は満開状態。全体を見渡すと、まるでピンク色のジュータンを敷き詰めたように美しい。
この日、恋野小学校の1、2年生18人と、すみだこども園の園児118人が集合。辻本さんから「よく来られました。自由に遊んでね」と歓迎され、早速、色とりどりの帽子にズック靴スタイルで畑に移動。
児童らは、全力で畑中を走り回る、「ダダーン」と叫んで寝っ転がる、れんげ草でネックレスを作る…。空では揚雲雀(あげひばり)がさえずり、ツバメたちが低空飛行する。
先生たちがカメラを構えると、こどもたちは昭和の時代から続く「はいチーズ」ではなくて、先生が「5引く3は…」と問いかけ、こどもたちが「ニイー」と答えて、白い歯をこぼした瞬間、シャッターを切っていた。
恋野小学校の中下小夜(なかした・さよ)校長は「レンゲ畑で遊んだ体験は、こどもたちの心の底にずっと生きつづけ、将来に役立ちます」と感謝。
辻本さんは「このレンゲ畑は、やがて水田になり、こどもたちにはまた『アイガモ放鳥』を楽しんでもらいます」と話し、こどもたちの元気にはしゃぎまわる姿を見守っていた。
写真(上)はれんげ畑ではしゃぐ恋野小学校のこどもたち。写真(中)は「タダ―ン」と言ってレンゲ畑に転がるこどもたち。写真(下)は記念撮影に収まる恋野小学校のこどもたち=恋野小学校が撮影・提供。