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「高野の花たち」(118)久保小の明治のヤマザクラ

昨年10月、高野山参詣道として世界遺産に追加登録なった橋本市の賢堂と高野山千手院谷を結ぶ約20キロの黒河道。この道の高野山寄りに現在休校中の久保小学校があり、運動場の土手に1873年(明治6)の開校当時に植樹したという2本のヤマザクラ(山桜)があります。
ヤマザクラはバラ科の落葉高木で、日本の野生サクラの代表です。若葉は赤褐色で、葉と同時に直径2~3センチの白色の五弁花を散房状に咲きます。花言葉は「大和ごころ」と「あなたにほほえむ」。
運動場のヤマザクラの一本は高さ14メートルほどありますが、大きく傾斜し、太い幹はコケに包まれています。老木ですが毎春、人を引き寄せるほどの立派な花をつけ、写真撮影に訪れる人も多いそうです。今年は4月18日に満開を迎えました。
久保小学校の卒業生で、学校の近くに住む達谷良章(たつたに・よしあき)さん(87)は「私が通学していたころ8本のヤマザクラがあって、まっすぐに伸びた、それはそれは見事でした。児童も60人ほどいて、その下でよく遊んだものです」と話していました。
いつまでも咲き続けてほしいものです。(H記)


更新日:2017年4月20日 木曜日 09:56

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