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満開!懐かしの一本桜♪旧病院跡で木下前市長も感激

和歌山県橋本市東家の旧・国保橋本市民病院の玄関前に立っていた「懐かしの一本桜」が、市道拡幅・駐車場増設工事で伐採されることなく残され、4月7日、満開のうるわしい姿を呈した。昔、この病院に家族や友人を見舞い、悲喜こもごも、この「懐かしの一本桜」を見上げた市民は多く、ゆかりある人々は「見事に開花してくれました」と感激している。
この桜の木は、昭和46年(1971)頃、国保橋本市民病院が紀の川北岸から移築開業した際、玄関前に植栽された。今は幹の直径約40センチ、高さ約10メートル、枝張り約8メートルの大きさに成長、樹勢は至って良好である。
同病院は平成16年(2004)に橋本市民病院と改称して、同市小峰台に新築移転。旧病院の建物は撤去、橋本市保健福祉センターを新設した。
当時の木下善之(きのした・よしゆき)前市長は、「多くの市民に親しまれ、感慨深い一本桜、市民の要望に応えて、必ず残すように」と担当職員に指示していた。
同市は今春、保健福祉センター南端にある「ほりはた歯科」から「稲垣医院」までの市道(長さ約100メートル、幅約2メートル)を計6メートル(うち歩道2メートル)に拡幅し、約30台分の駐車場を増設。この一本桜は根元も大事に残した。歩道はすでに通行OKで、車道は近く走れるようになる。
「懐かしの一本桜」は4月7日、糸のような春雨に潤いながらも、昔さながら春らんまんの姿をあらわし、近くの喫茶店のママは「私たちが大切に思っている桜をよく残してくれました」と大喜び。
この「懐かしの一本桜」に思い出深い市民らは、次々とスマホ撮影。木下・前市長は「市民の皆さまのご希望通り、大切な命を保存することができてよかった」と話し、高齢者の福祉拠点・橋本市保健福祉センターをバックに桜を眺めていた。
写真(上)は旧・国保橋本市民病院の玄関前に残され満開になった「懐かしの一本桜」。
写真(中)は綺麗に咲いた桜の花をめでる木下・前橋本市長。写真(下)は橋本市民会館などを背景に咲く「懐かしの一本桜」。


更新日:2017年4月8日 土曜日 00:00

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