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「高野の花たち」(114)ニワトコの接骨木パワー

ニワトコ(接骨木、庭常)はスイカズラ科ニワトコ属の落葉低木。葉は茎の一部に葉が2枚向かい合ってつく対生で、縁には細鋸歯(さいきょし)があります。
新枝の先に5裂した、極小の淡黄白色の花を多数開き、甘い香りを放ちます。
ニワトコの葉や茎、枝を煎じると神経痛やリュウマチに、また枝や幹の黒焼きが骨折や打ち身の薬になることから「接骨木」といわれ、よく庭にも植えられることから「庭常」の字が当てられています。
私の姑は糖尿病で、ニワトコの皮にタラの皮などを混ぜて煎じ、とても苦いのでユリに似たカンゾウ(萱草)を入れ、毎日飲んでいたことを思い出します。
花言葉は「熱心」「哀れみ」など。
花の写真は、高野山町石道の169町石付近で撮ったものですが、このあたりは急な登り坂で、少し登ったところに板石碑があります。
松山健(まつやま・けん)著「高野山町石道~語り部の小箱」によると、縦横90センチ、の板石碑があり、中央部分に「弘化三丙午年為奉供養、、道造諸代快楽也」、両側に「金1両府天野神田千疋米屋佐吉」など15人前後の名前が彫られ、悪路を改善し、石畳とした記念に奉納したものと記されています。
歴史の一端として触れてみるのもよいかも知れません。(TA記)


更新日:2017年4月6日 木曜日 19:27

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