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道真公の梅の花開く♪合格祈願の学文路天満宮
「学問の神様」として尊崇される菅原道真(すがわら・みちざね)公を祀る和歌山県橋本市南馬場821の学文路(かむろ)天満宮で、2月21日現在、紅梅・白梅の花が約2分咲きになり、枝々には無数の蕾が生まれている。同天満宮には今、近畿各地から高校・大学入試の合格祈願・参拝客が訪れていて、菅野一三(すがの・いつぞう)宮司は「道真公に合格祈願し、清々(すがいが)しい梅の花を眺めて、堂々と受験に臨んでください」と言っている。
同神社は天治元年(1124)に勧請(かんじょう)され、明治42年(1909)に学文路村内7ケ字の神々55柱を合祀。道真公は観世音菩薩の化身とされ、「学問の神様」「和歌の神様」「書道の神様」として尊崇されている。
とくに梅の花は、道真公が大宰府(だざいふ)へ左遷される際、庭で「東風(こち)ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」(私がいなくなっても、春が来るたび忘れることなく、梅の木よ、芳(かんば)しい花を咲かせておくれ)という和歌を詠(うた)っていて、梅の花と道真公との心のつながりは深い。
同天満宮は平成30年の正遷宮・奉祝祭(しょうせんぐう・ほうしゅくさい)を控えて、すでに本殿内部を綺麗に改装。境内の紅梅・白梅は、花も蕾も輝いて、本殿に春の風情を添えている。
同天満宮は、これから3月上旬にかけて、公立高校・国公立大学の受験者やその家族らが大勢訪れ、例えば「合格セット」(道真公の絵馬、合格御守り、鉛筆)を買い求めて祈願。梅の花は天候次第だが、3月中旬まで見頃が続きそう。
菅野宮司は「日夜勉強に励んだ実力は、入試当日、心を落ち着けて、100%実力を発揮し、ぜひ合格してほしい」と話している。
問い合わせ学文路天満宮(電話=0736・32・5582)。
写真(上、下)は二分咲きの学文路天満宮の梅の花。写真(中)は菅原道真公を祀る学文路天満宮。