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阪神大震災・犠牲者の霊安かれ♪高野山で追悼法会

阪神淡路大震災の犠牲者の冥福を祈る23回忌「物故者追悼法会」が1月17日、和歌山県高野町の高野山真言宗総本山・金剛峯寺で営まれた。
金剛峯寺の大広間に本山や山内寺院の僧侶約30人が法衣姿で参集。中西啓寶(なかにし・けいほう)座主・管長を導師に、全員で「般若理趣経(はんにゃりしゅきょう)」などを読経。同震災で家族を亡くした人々や同寺職員らが焼香・合掌した。
神奈川県川崎市に住む会社経営・林健三郎(はやし・けんざぶろう)さん(65)は、奈良県に住む妹と共に焼香。「あの震災では、母と妹が暮らしていた神戸の実家が全壊。母を亡くしたうえ、妹も負傷するという無残な状況でした。きょうは『お母さん安らかに』と心込めて祈りました」と言葉少なに話していた。
金剛峯寺は平成7年(1995)1月17日午前5時46分に起きた阪神淡路大震災の翌年春、奥の院・参道わきに犠牲者の慰霊碑を建立。同9年から毎年、追悼法会を開いてきた。
添田隆昭(そえだ・りゅうしょう)宗務総長は「阪神淡路大震災の後、東日本や熊本でも大震災が起きてしまいました。今回は23回忌=重要法会=なので、本山大広間で法会を営み、犠牲者を偲んで、お経を上げさせていただきました」と話していた。
写真(上)は金剛峯寺・大広間で大勢の僧侶が読経する中、焼香して家族の冥福を祈る人たち。写真(中)は追悼法会で銅鑼(どら)を打ち鳴らす僧侶。写真(下)は追悼法会の導師を務めた中西・座主管長=後ろは岩西彰真(いわにし・しょうしん)随行(橋本市東家の妙楽寺住職)。


更新日:2017年1月18日 水曜日 00:00

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