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93歳女性5000万円寄付!ケアハウス活用してね

和歌山県かつらぎ町柏木平山東尾848のケアハウス「かつらぎ乃里」=平井茂揮(ひらい・しげき)理事長=に入所している青木博子(あおき・ひろこ)さん(93)は12月29日、「私と同じように当施設でお世話になっている高齢者を幸せにしてあげてください」と、自らの貯金5000万円を同施設に寄付した。同施設を運営する平井ヨリコ会長は「こんな高額寄付は初めて。必ず皆様の快適生活に活用致します」と謝辞を述べていた。
青木さんは元・郵便局の電話交換手。夫が病弱だったため、郵便局の仕事の合間を見ては、傘の柄に彫刻するなどして、生活費を稼ぎながら、夫を支えてきた。夫婦の間に子供はなく、ついに夫は病没。身寄りのない青木さんは平成21年4月、同施設に入所した。とくに自らの白内障治療のため、県立医大紀北分院への通院には、同施設の看護師・大城まき代(おおしろ・まきよ)さんの世話になってきた。
その青木さんは12月28日、同施設の庭に立つ不動明王の見える廊下で行われた「終(しま)い不動」が終わった際、青木さんは深々と不動明王にお辞儀。そばにいた大城さんに「全財産を施設に寄付したい」と打ち明け、翌28日、紀陽銀行橋本支店の立ち合いのもと、現金5000万円を寄付。平井会長が受け取り、同銀行に預金した。
同施設は橋本市の旅館経営者・平井会長が平成17年(2005)末に開所。現在80歳代~104歳の高齢者42人が入所。綺麗な自然環境、明るい看護・介護環境の中で生活している。
青木さんは、窓から山野が見え、大型テレビがあり、清潔なベッドのある部屋で、「私は夫が病弱のため、必死で生活費をかせぎ、老後の安泰のために、極力倹約してきました」と説明。
そのうえで「今は夫もなく、子供もなく、私の命、私の日々は、ただただ当施設のお世話になるばかりです。今、私にできることは、その御恩に報い、私の蓄財を活かすことしかありません」と話し、「えらいね」と褒める大城さんと抱き合う。
平井会長は「5000万円の御寄付と聞いた瞬間、私、腰が抜けましたよ。青木さんが生涯かけて、汗水流して貯めたお金。いろいろ工夫して、何倍にも効果が出るよう、皆様のお役に立てます」と誓っていた。
写真(上)は5000万円を寄付した青木さん=右=と青木さんを支える看護師・大城さん。写真(中)は「寄付5000万円を活用する」と誓う平井会長。写真(下)はケアハウス「かつらぎ乃里」。

更新日:2016年12月30日 金曜日 00:00

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