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飲酒運転の根絶喚起!橋本中美術部啓発ポスター示す
和歌山県橋本市の市立橋本中央中学校=岡本孝範(おかもと・たかのり)校長=美術部員と市内のボランティア団体などは、「わかやま冬の交通安全運動」期間中の12月8日、橋本警察署前で、国道371号を往来する車のドライバーに対し、同美術部員が制作した「飲酒運転の根絶」の啓発ポスターを示し、交通安全反射材などを配って注意を呼びかけた。
この日、同美術部の2年生13人と古佐田老人クラブ、人権サークル、県交通安全協会橋本支部、橋本市交通指導員会など計25人が橋本署に集合した。
美術部員は自分たちが制作した啓発ポスター2作品(画用紙各2枚)を持参。1つは「飲んだら乗るな!」のタイトルで県警マスコットキャラクター・きしゅう君が目を光らせている姿。もう1つは「やめよう飲酒運転」と記し、ビールを飲む顔とハンドルを握る顔を影絵のように描いている。
小畑祐志(こばた・ゆうし)同署交通課長は、全員を前に「私たちは飲酒運転や飲酒運転事故を、厳しく取り締まっていますが、警察の力だけでは、解決できません。とくに飲酒事故が多発する年末年始、美術部の皆さんのご協力は心強いです」と謝辞を述べた。
この後、美術部員は同署前に並び、啓発ポスターをドライバーに示して、一時停車したドライバーに、「飲酒運転を根絶する運動です。よろしくお願いします」と訴え、用意した啓発チラシや反射材、ティッシュへ――パーなどを配った。
2年生美術部員の奥沙夏(おく・さなつ)さん(14)は「飲酒運転による交通事故がなくなってほしいと、心を込めて啓発ポスターを作りました。私たちが歩道から啓発ポスターを示すと、反対車線のドライバーも見てくれていたので、私たちの訴えが届いたと思います」と話していた。
橋本署では、この啓発ポスター作品を同署か橋本駅前交番かに掲示して活用。市民にアピールする方針。
写真(上、下)はドライバーに啓発ポスターを示して「飲酒運転根絶」を訴える橋本中学校美術部員たち。写真(中)は「飲んだら乗るな!!」と喚起するイラスト=和歌山県警チラシより。