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「高野の花たち」(104)ヤツデは天狗の羽団扇

日本原産のヤツデ(八つ手)は、ウコギ科ヤツデ属の常緑低木で、別名テングノハウチワ(天狗の羽団扇)と呼ばれています。
ヤツデの高さは2~3メートルで、あまり分枝しません。30~40センチの革質のような光沢のある葉をつけ、茎の先に球状にまとまった白い花が多数咲きます。
「八つ手」は手のひらを広げたような葉の形に由来し、「天狗の羽団扇」は、でかい葉は魔物を追い払う力があるとされ、この名がついたといわれています。
ヤツデは丈夫なうえ、大きな葉が茂るので、目隠し用の庭木として利用されています。また、この木を西に植えると、家からお金が出て行かないで貯まるとか、玄関脇に植えるとお金を招き入れるといわれ、古くから縁起木としても親しまれてきたようです。
耐寒性にはやや弱いとされていますが、高野山の無量光院の外壁にしっかりと咲いていました。花言葉は「分別」「親しみ」「健康」。(H記)


更新日:2016年11月20日 日曜日 20:39

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