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ダンボール電車♪高野口駅に登場~紀北工高生が製作

和歌山県立紀北工業高校・ものづくり研究部がダンボールで製作したジャンボな模型電車が、同県橋本市高野口町のJR高野口駅・待合室に展示され、「ほんものみたい」と乗降客を驚かせている。来年3月末まで。観覧は無料。
この電車はJR和歌山線を走る「クモハ105―500系」をモデルにした長さ約5・5メートル、高さ約2・5メートル、幅約2メートルの大きさ。すべてダンボールと紙管(しかん)を材料に接着剤で貼り付けて工作した作品。
外観は車体に「JR」の文字や車窓、屋根にはパンタグラフを◇形に設置。車内は運転席、座席、吊り輪があり、座席は着席OKの強靭(きょうじん)さ。
今春、同駅で開かれた「ダンボール・アート」が好評を博したので、同駅も受け持つ橋本駅の岩田芳和(いわた・よしかず)駅長が「ダンボール電車」の製作を依頼。市内の畑野産業(株)や寺本紙器(株)の協力で、紀北工業高校・ものづくり研究部の部員12人が、8月から設計・製作に取り組んできた。
ダンボール製とはいえ、かなりジャンボな作品なので、運搬しやすいように、「組み立て式」を考案。リアルさはもちろん、屋根を極力軽くなるよう工夫し、座席の強度を高めるのにも知恵を絞り、汗を流した。
高野口駅・待合室は、NHK大河ドラマ「真田丸」放送により、今春オープンした隣町の九度山真田ミュージアム入館者が11月8日現在で20万人を突破。待合室も真田家の家紋「六文銭」や「結び雁金(かりがね)」の幕で飾られ、「ダンボール電車」は装飾鮮やかなその下に展示。製作に挑む部員たちの奮闘ぶりも、8枚のカラー写真で紹介している。
顧問の中谷郁夫(なかたに・いくお)教諭(教務部長)は「乗降客の皆さんは〝ほんものそっくり〟とか〝とても頑丈にできている〟と褒めてくれます。部員たちは、ものづくりの厳しさや、楽しさを経験するとともに、大切な地域貢献についても学ぶことができました」と話していた。
写真(上)はJR和歌山線の高野口駅・待合室に展示された紀北工業高校・ものづくり研究部製作の「ダンボール電車」。写真(中)は製作に励む同部員の展示写真。写真(下)は心癒される「ダンボール電車」の車内。


更新日:2016年11月9日 水曜日 00:00

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