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「高野の花たち」(103)ああ朗報♪テイショウソウ

今月初めの早朝、私は友人と久々に慈尊院から丹生都比売神社へ、そして大門へと高野山町石道を歩きました。町石道は秋の風景に変わり、沿道の花や実は歩く者を楽しませてくれます。
秋風を快く感じ、ふと杉木立に目をやると、キク科モミジハグマ属のテイショウソウ(禎祥草)の花が咲いているのに気づきました。
ほこ型で白っぽい模様の葉は、今まで何度か見てきましたが、花は初めてです。絶滅危惧種指定とのことですが、細い針金のような茎に、一つの花に見える頭花は、小花が三つ、ところ狭しと集まり咲いています。
不思議な形にカールする花びらは、賑やかで楽しそうに見えて、私は「もちまき」の光景を連想してしまいました。
高野山では秋になると、毎日のように餅まきが行われます。なかでも印象深いのはが大門の大餅まきで、大勢の人が参加します。実はこの餅まきの餅にはメモが入っていて、当たりは高野山のまつたけや酒などの景品があり、撒く人、拾う人の笑顔の楽しい様子を連想し、一人くすくす笑ってしまいました。
禎祥草の名の由来も、花言葉もわかりませんが、「禎」は幸せ、吉祥を意味する漢字。「祥」は幸せを予兆する意味の漢字として使われています。
この原稿を書いているとき、漢字にふさわしいビッグニュースが入ってきました。黒河道・不動坂・女人道・三谷坂がついに追加の世界遺産に登録されたのです。ばんざーい。(M記)


更新日:2016年10月27日 木曜日 21:22

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