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歩いて体感♪世界遺産!三谷坂・町石道ウォーク

和歌山県かつらぎ町の世界遺産「丹生都比売(にうつひめ)神社」の参詣道をのぼる「歩いて体感 世界遺産!! 三谷坂 町石道ウォーク」が、10月2日、同町の丹生酒殿(にうさかどの)神社~丹生都比売神社間で行われ、参加した約200人は世界遺産・町石道と今月、同遺産に登録される見込みの三谷坂の初秋の趣(おもむき)を満喫した。
同ウォークは、かつらぎ町と同町教委が主催。丹生都比売神社=丹生晃市(こういち)宮司=と丹生酒殿神社=杉本喬(すぎもと・たかし)宮司=の主祭神は、いずれも天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神で、この日、県内外から帽子にウオーキングステッキ、リュックサック姿で先ず丹生酒殿神社に集合、同神社が全員にスポーツ飲料を提供した。
境内に聳える高さ10数メートルの大銀杏(おおいちょう)の下で出発式を行い、井本泰造(いもと・たいぞう)町長は「三谷坂は近く世界遺産に…。当町は果物生産のまちで、今は柿の収穫期です。途中、眺望がいいので、まちを振り返ってください」と挨拶。
池田八主雄(いけだ・やすお)教育長は「両神社の歴史」や「三谷坂の世界遺産登録に向けての活動ぶり」などを簡単に説明した。
一行はA~H班に分かれて、この地域のガイド付きで出発。一旦、丹生都比売神社に到着後、六本杉、二ッ鳥居を巡って同神社に戻る計約11キロのコースを歩いた。
途中、棒状の石の先に平たい石が突き刺さった珍しい形の「笠石(かさいし)」(別名・笠仏(かさぼとけ)や「頬切(ほきれ)地蔵」と呼ばれる三面摩崖仏(まがいぶつ)、西行法師の妻娘(さいし)の墓がある「西行堂」などに立ち寄り、三谷や天野の里の素晴らしさを体感した。
とくに2時間余りもかけて、木立を縫う急坂を登り、やっと丹生都比売神社に到着すると深呼吸。さらに健脚の人たちは、日本の歴史的美人で豊臣秀吉の側室・淀君(よどぎみ=茶々)が寄進したと伝わる、弁柄色(べんがらいろ)の輪橋(りんきょう=長さ約20メートル)を渡った。さらに楼門に進み深々と頭を下げ、「三谷坂の世界遺産登録の実現」を祈っていた。
同ウォーク企画運営を担当した高野七口再生保存会の池田和夫(いけだ・かずお)会長は「橋本・伊都地方の黒河道(くろこみち)、三谷坂、不動坂、女人道の計4道の追加登録を期待しています。登録されれば一層、私たちは楽しいイベントなどを企画して、地域を盛り上げます」と力強く話していた。
写真(上)は三谷坂・町石道ウォークに快汗を流す参加者たち。写真(中)は大銀杏のある丹生酒殿神社境内で行われた出発式。写真(下)は丹生都比売神社の輪橋を渡る健脚の人たち。


更新日:2016年10月3日 月曜日 00:01

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