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「高野の花たち」(98)〝片思い〟シュウカイドウ
シュウカイドウ(秋海棠)は、シュウカイドウ科シュウカイドウ属で、9月中ごろ、高野山成就院を訪ねたとき、寺院の庭でコスモスやゲンノショウコなどと一緒に咲いていました。
この花はベゴニアの仲間で、江戸時代の初めごろ、園芸用として中国から入ってきた帰化した植物だといわれています。
花茎は70センチ前後に育ち、葉は左右非対称で、輪郭はハート形の鮮やかな緑色です。
花は茎の頂点から花序を伸ばし、2~3センチの淡紅色の花をつけますが、先ず雄花が咲き、更に花序が二股に分かれて伸び、新たな雄花が咲く。これを3~4回繰り返し、最後はその先端に雌花を下向きに咲かせます。
雌花は三角錐のようなかたちをした子房がついており、雄花とは区別できます。
花言葉は、ハート形の葉の片方が大きくなることから「片思い」。(H記)
更新日:2016年9月17日 土曜日 21:53