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「高野の花たち」(93)日本の薬草・ゲンノショウコ

ゲンノショウコ(現の証拠)は、フウロソウ科フウロソウ属の多年草で、日本全土の山野や道端で普通に見られる草花です。高野山では空気が澄んでいるので、下界よりもより鮮やかさがあります。
ゲンノショウコは全草にタンニンを含み、干したものを煎じて下痢止め、健医薬として用いられるなど、日本を代表する薬草です。
名前の由来は、飲むとすぐ効くことから、「現の証拠」と呼ばれています。
また、実が熟すと裂開して種を飛ばし、その姿が神輿の屋根に似ていることから、別名をミコシグサ(神輿草)ともいいます。
茎の高さは30~50センチに伸び、その先に白または赤紫色の五弁花の花をつけます。茎の大部分は地をはい、草全体に下向きの毛が生えています。葉は手のひら状に3つから5つに裂けます。花言葉は「心の強さ」。
茎葉を煎じるには、夏の開花期に全草を抜き取り、根を除いた地上部を天日で乾燥させます。道端での採取の場合、泥をよく洗い落とすことが大事です。そのほかお茶にもなるそうで、くわしくはネットで検索するとおもしろいでしょう。(Y記)


更新日:2016年8月16日 火曜日 22:39

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