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「高野の花たち」(92)茎は〝蔓性〟のボタンヅル

ボタンヅル(牡丹蔓)はキンポウゲ科センニンソウ属で、山野の日当たりのよい林などで低木林や他の草などに絡んで自生します。
ツルの長さは2~4メートルにもなり、茎の基部が木質化しています。小葉は長さ3~6センチの卵形で、先端はとがり、緑は不揃いな鋸歯状になっています。
花期は8~9月で、茎の先端や葉腋から3出集散状の花序を出し、径1・5~2センチのわずかにクリーム色した花を多数つけます。和名は、葉が牡丹に似、茎がつる性があることから、牡丹蔓と名付けられました。花言葉は「休息」。
高野山から田辺市龍神村に至る高野龍神スカイライン(国道371号線)の高野山側の入口から少し入ったところに〝でっかいボタンヅル〟が見られ、放射線状に広がる雄しべが印象的です。
よくセン二ンソウ(仙人草)と間違われるようですが、ボタンヅルに比べてセン二ンソウの葉は鋸歯緑にならないし、花は純白でやや小さいなどの違いがあります。(H記)


更新日:2016年8月15日 月曜日 22:11

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