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手作り「タイトル板」久保さん飾る♪杉村公園楽しく
和歌山県橋本市御幸辻の杉村公園内にある橋本市郷土資料館の事務担当・久保加代美(くぼ・かよみ)さん(55)は、帰宅後、家事の合間をみて、講演会や展覧会をアピールする「タイトルボード」などを制作し、聴講者や観覧者から「とても楽しい雰囲気」と喜ばれている。
久保さんが制作した「タイトルボード」は、だいたい縦60センチ、横80センチ程の大きさ。今、杉村公園内の松林荘(しょうりんそう)大広間で開催中の、フォトライター・北森久雄(きたもり・ひさお)さんの写真展「杉村公園の四季」や、その撮影場所を示した「案内略図」を制作して掲示。
一方、同資料館では、日本女性初のオリンピック平泳ぎ金メダリスト・前畑秀子さんの「展示コーナー」看板や、「競泳中の前畑さんの水着姿」、国の伝統的工芸品・紀州へら竿でヘラブナ釣りをしている橋本市マスコットキャラクター「はしぼう」の姿などを掲示。高野山や橋本市などで講演する機会が多い、郷土史家・瀬崎浩孝(せざき・ひろたか)さんには、虎の絵を配した「金剛峯寺」のタイトルボードを贈った。
いずれも久保さんが「のりパネ」(のり付きパネル)や、「フェルト」(羊毛など動物の毛を圧縮したシート生地)を、ポケットマネーで購入。ハサミを使って、こつこつと制作。同資料館関係の講演会や写真展などで掲示してきた。
瀬崎さんは、高野山真言宗総本山・金剛峯寺関係の歴史講座の際には、必ず「金剛峯寺」のタイトルボードを持参・活用しているという。
これには学芸員の奥裕香子(おく・ゆかこ)さんも協力。写真展「杉村公園の四季」では、その四季の写真で作った沢山の栞(しおり)を箱に並べて、「お気に入りの1枚を差し上げます」と、やさしいおもてなしをしている。
北森さんは「久保さんや奥さんのお陰で、心和む写真展になり、うれしい。多くの市民と杉村公園とを、気持ちよく結びつけてくれています」と讃えていた。
写真展「杉村公園の四季」は8月28日(日)までで、開催時間は午前10時~午後3時=月曜日、祝日の翌日、荒天日を除く。松林荘は南海高野線「御幸辻駅」から北西へ徒歩約5分。同公園・八王子池の東側や市立紀見小学校の西側に駐車場あり。問い合わせは橋本市郷土資料館(0736・32・4685)。
写真(上)は写真展「杉村公園の四季」のタイトルボードと久保さん。写真(中)は奥・学芸員が作った杉村公園の栞の数々。写真(下)は久保さんが制作した前畑秀子さんの「展示コーナー」看板。