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「高野の花たち」(81)北斎の立波の絵…タツナミ草

タツナミ草(立浪草)はシソ科タツナミソウ属の多年草。奥の院参道を歩いているとよく見かけます。
少し紅色がかった青紫色の花(唇形で胴長)が立ち上がり、一方向に並んで咲きます。唇形の花のうち上側は頭巾のようなふくらみがあり、下側は3裂し、濃い紫色の斑紋が入っています。葉は卵形で向かい合って何段かに付き、縁には鋸歯があり、表裏に毛があります。茎にも毛があり、赤っぽい。
茎の上部で重なり合うように、一方向に向いて咲く花の姿が波打ち際に立つ波のようでもあり、また、葛飾北斎の絵「富獄三十六景」の神奈川沖波裏の立波にも似ているところから、命名されたと言われています。
花言葉は「私の命を捧げます」。波打ち際へ向かう白波の大きさから連想されるのでしょうか。激しいですね。群生して咲いている姿は陽気で可愛らしく見えるのですが…。(K記)


更新日:2016年6月16日 木曜日 20:32

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