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「高野の花たち」(80)ハルジオンは「追憶の愛」

ハルジオン(春紫苑)はキク科ムカシヨモギ属で、別名ビンボウグサ(貧乏草)。
極楽橋から旧不動坂を歩いて、徳川家霊台辺りまでくると、可愛いピンク色のハルジオンがきちんと整列するかのように咲いていました。
普段、あちらこちらと咲いているので、あまり気にもとめず、見すごしてしまう花ですが、あまり可愛いピンクに、ついカメラでガチャ。
ハルジオンは大正時代、園芸種として庭先に植えられた北アメリカ原産の帰化植物。
とても強い性質で、抜いても地中に根っこが残っていれば、また生えてくるので、日本全国に広がりました。
日本に渡ってきたときは、濃いピンクの花が多かったそうです。今は白色の花びらを多く見かけます。清浄な空気の中で育ったときは、花びらが紫色にかわるそうです。ハルジオンを折ったり、抜いたりすると、貧乏になるといわれ、貧乏草と付けられたようです。花言葉は「追想の愛」。
つぼみが下を向いている姿が、過去の愛を想い返してうなだれている人の様子と見えることから、この言葉になったと言われています。人の姿や様子にたとえられるなんて、ハルジオンは私たちの傍でそっと寄り添ってくれている花のように思います。(M記)


更新日:2016年6月3日 金曜日 22:17

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