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稚アユよ大きくなーれ♪紀伊丹生川に児童ら放流

関西の渓流釣りの本場、和歌山県橋本市、高野町、九度山町を流れる玉川(紀伊丹生川)で、4月23日、九度山町内の保育所、小学校の児童15人が、稚アユの放流を体験し、元気な稚アユと、渓流の美しさを心に刻んだ。
紀伊丹生川は、平成25年(2013)の台風豪雨で氾濫(はんらん)。川沿いの県道・宿~九度山線は各所で崩落したが、今年1月やっと復旧工事が完成し、全面開通した。
この間、川底には砂利類が堆積して、アユ・アマゴ漁は不振続きだったが、県は堆積砂利を除去。今は水量も豊かに、元通りの清流が流れている。
この日、九度山町のふるさと物産店「さえもん」上流500m付近の「桜の駐車場」に、玉川漁業協同組合の担当者や、保育所・小学校の先生、児童らが集合。児童らは山本秀次(やまもと・ひでつぐ)組合長から、放流の仕方を教わった。
この後、児童らは一人ひとり、稚アユが沢山入ったバケツをさげて、川原の岩場に並び、山本組合長の号令とともに一斉に放流。
稚アユはバケツから黒い滝となって流れ落ち、いったん水中に潜ると、魚影は勢いよく水流をさかのぼる。児童らは「アユはちょう元気や」「こんな体験はじめて」などと喜んでいた。
山本組合長は「約3年前の台風豪雨で、いろいろと、ひどい目に遭いましたが、やっと砂利類も除去。今年は釣果も期待し、多くの方々に自然を楽しんでいただきたい」と話していた。
今年のアユ解禁日は6月5日(日)。今回の稚アユ放流量は計900kg(12万匹)。体長は8~10cmだが、解禁日頃には15~16cmに成長する見込み。入漁料は年券7560円、日券3240円。
写真(上)は山本組合長から放流の仕方を真剣に聞く児童たち。写真(中)は元気でぴちぴちしている稚アユ。写真(下)紀伊丹生川に稚アユを放流する児童たち。


更新日:2016年4月24日 日曜日 00:00

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