ニュース & 話題

神仏習合・平和学ぶ♪丹生都比売神社で古佐田丘中生

ユネスコ(国連教育文化機関)の「ユネスコスクール」に認定されている和歌山県橋本市の県立古佐田丘中学校の2年生40人は、4月22日、高野山真言宗・別格本山慈尊院(同県九度山町)~丹生都比売(にうつひめ)神社(同県かつらぎ町)の両「世界遺産」間・約7キロを歩き、郷土の文化財・建造物の美しさとともに、日本特有の神仏習合(しんぶつしゅうごう)の平和貢献を心に刻んだ。
これは同校の「ふるさと学習」の一環で、世界遺産の伝承心を育むのが目的。一行は午前9時10分、引率教諭3人とともに弘法大師・空海の御母堂を祀る慈尊院を出発。主に町石道(ちょういしみち)を歩き、丹生都比売神社に到着して、境内で昼食を楽しんだ。
同神社は約1700前に創建。主祭神は天照大御神(あまてらすおおみのかみ)の妹神・丹生都比売大神で、同大神を祀る全国約180神社の総本社。弘仁7年(816)には弘法大師・空海が同神社の神領・高野山を拝領して、高野山を開創した「神仏融合」の始まりの神社とされる。
一行は、午後1時から丹生晃市(にゅう・こういち)宮司の案内で、国の重要文化財の楼門や本殿をはじめ、収蔵庫内の宝物を拝観。丹生宮司から神社の歴史を教わった後、「本殿の屋根は檜皮葺(ひわだぶ)き」「彩色は地味な赤の弁柄色」「輪橋は有名な淀君の考案」などと、建造物の説明を受けた。
そのうえで「参拝する場合は、先ず手を水で洗い、水で口をすすぎ、さらに心を清めて、先ず世界平和、そして個々人の幸せをお祈りします」と、参拝の基本を説諭。「世界各地では、宗教対立により、戦争が絶えませんが、日本では当神社と高野山のように、神道と仏教が仲良くし、世界平和に貢献しています」と、日本人の心の寛容さ、清廉さを諭した。
最後に生徒たちは、竹箒(たけぼうき)や雑巾(ぞうきん)、バケツを使い、祝詞舎(のりとしゃ)の床面や拝殿の縁側、鳥居とその周辺などをこつこつと清掃。
参加した野中亮甫(のなか・りょうすけ)君は「すごい由緒ある神社であることを、改めて知ることができました」、笹岡小桃(ささおか・こもも)さんも「本殿の屋根は、薄いところでも50枚もの檜皮を使用。単なる木の皮なのに丈夫なことに驚きました」と感動。2人とも「心を込めて掃除しました」と話した。
丹生宮司は「古佐田丘中学校は、ユネスコスクールであり、とくに世界平和を希求する教育が大切です。ここで日本の神仏習合の素晴らしさ、平和貢献の重要さを知り、成長してほしい」と期待していた。
写真(上)は丹生都比売神社の清掃奉仕に打ち込む古佐田丘中学校2年生の生徒たち。写真(中)は丹生宮司から世界平和の尊さを教わる古佐田丘中学校の生徒たち。写真(下)は丹生都比売神社の鳥居を雑巾がけで清める同中生徒たち。

更新日:2016年4月23日 土曜日 00:00

関連記事

ページの先頭に戻る

  • 標準
  • 大
  • RSS
  • サイトマップ

検索

過去の記事