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高野の火まつり、震災復興など祈願~山伏姿50人

世界遺産・高野山(和歌山県高野町)に春を呼ぶ「高野の火まつり」(大柴灯護摩供=だいさいとうごまく)が3月6日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺前の駐車場で営まれた。東日本大震災の被災地復興の願いをはじめ、山開きと霊場開き、諸願成就の祈願を兼ねた恒例行事で、全国から約1500人の善男善女が集まり、儀式は厳かに執り行われた。
地元の子供や若者たちでつくる「高野和太鼓 童 DONKAKA(わらべどんかか)」の和太鼓演奏で開幕。本山の中西啓寶(なかにし・けいほう)座主管長と山伏(修験者)姿に扮した僧侶約50人が入山。
中西座主管長が清めの「洒水加持(しゃすいかじ)」を行い、山伏が四方の空に弓矢を放ち、斧(おの)で木々を伐採して聖域づくり。ホラ貝を合図に護摩壇に点火すると、昇龍のような猛煙が立ちのぼる。
山伏は、現代彫刻家・崔石鎬(チエ・ソクホ)さんが、福島県の人々と震災復興を願って作った「供養塔」の一部や、善男善女のさまざまな祈願が込められた護摩木(ごまぎ)を次々と火中に投げ入れてお焚き上げ。山伏と善男善女は、和太鼓とホラ貝の鳴り響く中、一心に合掌していた。
写真(上)は「洒水加持」を行う中西・座主管長。写真(中)は護摩壇のある結界に入場する山伏の行列。写真(下)は護摩壇から昇龍のように立ちのぼる「高野の火まつり」の猛煙。


更新日:2016年3月6日 日曜日 18:02

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