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絵画・書・写真…心癒して♪美術家協会展&紀川会展

美術家たちの書画、写真、生け花、工芸作品を集めた「第18回橋本市美術家協会展」と、絵画愛好家グループの油彩・水彩・日本画を集めた「紀川(きせん)会展」が、2月26日、和歌山県橋本市教育文化会館4階で始まった。28日(日)まで。入場無料。
橋本市美術家協会展は、絵画の部25人、書の部21人、生け花の部15人、写真の部14人、工芸の部8人の力作を出展。
絵画の部では、今回、喜寿で画集を出版した面矢元子(おもや・もとこ)さんの「作品」という題名の半具象画は130号の大作。右半分は女性と人影が判別できるが、左半分は人面か何かわからない模様の中に、裸婦の上半身が見え隠れするような気配の図柄。
書の部では、堂本雅人(どうもと・まさと)さんの「得月」や後藤加寿恵(ごとう・かずえ)さんの「名こそ惜しけれ」など、個性的な文字が、その意味を感覚的に教えてくれる。生け花は、嵯峨御流の加隈徳甫(かくま・とくほ)さんが紅づるとカーネーション、未生流の中村和甫(なかむら・かずほ)さんが桃の花を生けるなど、ゆったりと季節感が漂う。
写真では、大谷憲裕(おおたに・のりひろ)さんの「門出」というモノクロ作品。結婚式で男女2人が歩み出す後ろ姿をパチリ。前途洋洋の未来が眩しい。中本義則(なかもと・よしのり)さんの「水行」は、男たちが頭から水を被り、そのしぶきさえ凍りそうな映像。
橋本市美術家協会の浦木優(うらき・まさる)会長は「いずれも無鑑査級の会員の皆さんが、これはと思う自薦作を出展しています。ゆっくりご覧ください」と言っている。
一方、紀川会展は、絵画愛好家29人が47作品を出展。元教諭・植西祥司(うえにし・よしじ)さんの「陽春」は、素敵なランドセル姿の孫娘2人を描いた油彩画。幼い姉妹は固く手を握り合い、おじいちゃんに微笑んでいる瞳は、ほのぼのとした家族愛を感じさせる。
森川妙子(もりかわ・たえこ)さんがネパールで描いた水彩画は、人力・三輪車が走るタメルの街のあわただしい風景と、レンガ入りの袋を担ぐ労働・2女性の明るい表情。
寺田宗功(てらだ・むねはる)紀川会会長は、小学生2人の登校風景を描いた「明日へ」や、日没後の街に出始めの大きな月が輝いている「月の光」を出展している。
橋本市美術家協会展、紀川会展の出展者や観覧者は、「美術とは上手下手などではなく、家族愛や自然の大切さなど、どれほど的確に伝えてくれるかでしょうね」「そんな自分の心を打ってくれる作品は、ここに来ればどこかで、かならず出会えるはずです」などと話し、作品一つ一つをじっくり鑑賞していた。
両展の開館時間は2月27日(土)午前9時30分~午後5時、同28日(日)午前9時30分~午後4時。写真(上)は家族愛があふれる植西祥司さんの油彩画「陽春」。写真(中、下)は橋本市美術家協会展の会場風景。


更新日:2016年2月27日 土曜日 00:42

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