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障害者福祉施設にミニバン寄贈~全国マツダ労連

和歌山県橋本市のNPO法人・地域サポートセンターの指定障害福祉サービス事業所「ふれあい工房」=植山芳三(うえやま・よしぞう)理事長=に2月8日、全国マツダ労働組合連合会から、紀の国わかやま国体わかやま大会で活躍した〝国体送迎車両〟が寄贈された。植山理事長は「これで障害を持つ皆さんが、大変便利になります」と喜んでいる。
この〝国体送迎車両〟はマツダ・ミニバン(2000cc)で定員8人。外装はシルバーで、車体後部には紀の国わかやま国体わかやま大会のマスコットキャラクター「きいちゃん」のイラスト入り。
全国マツダ労連(組合員約4万4000人)が同新車を購入して、昨年の同国体開催に際し、和歌山県の国体事務局に貸与した後、今回、障害者の送迎に車が足りなくて困っていた同「ふれあい工房」に寄贈した。
「ふれあい工房」は同市東家に本部、相談支援センターがあり、現在、2年以内に就労する計8人の就労移行支援を実施。同市賢堂の就労支援B型事業所では、就労時期未定の計27人の就労継続支援を行っている。
その活動ふりは、例えば2007年9月から、障害者の就労移行・継続支援を目的に、橋本市民病院前にテント張りマーケットを出店。障害者らが施設作業所で作った「手作り さをり 織り」の商品やお菓子、地元の支援農家が栽培した新鮮野菜や果物を、市価の約3分の1という安値で販売。
このほか、同病院の駐車場の清掃をはじめ、自動販売機の清涼飲料の補充、図書館での書籍並べ作業なども実施。障害者の送迎、毎朝8か所の仕事場への移動に、送迎車両は欠かせない。
この日、就労支援B型事業所で、贈呈式が行われ、植山理事長と妻で施設管理者の美千代(みちよ)さん、元橋本市教育長の松田良夫(まつだ・よしお)理事、全国マツダ労連から戸村伸一郎(とむら・しんいちろう)副会長ら3人、障害者約30人が参集。
戸村・副会長は「紀の国わかやま国体わかやま大会で活躍した車です。有効に活用してくださいね」と挨拶。障害者代表2人にゴールデンキーと贈呈目録を手渡し、植山理事長や松田理事が障害者とともに謝辞を述べた。
植山理事長は「施設を開所したあと、近くの紀の川・さとわ広場での盆踊りには、出店させていただくなど、行政や地域の皆さんのご協力で、施設運営が出来ています」と説明。「今回は全国マツダ労連の組合員のご尽力で、寄贈していただいた貴重なお車です。障害者の方々の移動に有効活用し、大切に維持管理致します」と話していた。
写真(上)は「ふれあい工房」に全国マツダ労連から寄贈されたマツダ・ミニバンと右から戸村副会長、植山理事長、植山管理者、松田理事の皆さん。写真(中)はマツダ・ミニバンの車体後部に輝く紀の国わかやま国体゛わかやま大会のマスコットキャラクター「きいちゃん」。写真(下)は橋本市民病院前で市民に人気の「ふれあい工房」のテント張りマーケット。


更新日:2016年2月8日 月曜日 17:01

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