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児童ら〝民謡情緒〟楽しむ♪高齢者ら出前公演

和歌山県橋本市の高齢者らでつくる橋本市民大学「いきいき学園 民謡クラブ」=寺前玲子(てらまえ・れいこ)代表、会員約20人=は、1月18日、同市高野口町の市立応其小学校=今田実(いまだ・みのる)校長=で、出前公演による「民謡鑑賞会」を開き、子供たちに民謡の素晴らしさを伝えた。
同小学校の4、5、6年生児童160人が体育館に集合。寺前代表が司会進行役を務め、舞台では窪田道子(くぼた・みちこ)さんが三味線、小澤脩郎(おざわ・のぶお)さんが尺八を演奏。民謡クラブ男女会員が「ソーラン節」「コキリコ節」「橋本音頭」など8曲を歌った。
「ソーラン節」では児童が紙製の魚をあしらった網をつかんで網引き姿を演じ、「橋本音頭」では、児童が輪になって浮き浮きと進む。「コキリコ節」では、北川淑子(きたがわ・よしこ)さんが、楽器「板ざさら」を鳴らしながら踊った。
「根来の子守唄保存会」(岩出市)の人たちは、おんぶした赤ちゃんを、風車であやすような姿で、約400年前から伝わる「根来の子守唄」に合わせて踊ると、あたりは日本情緒でいっぱい。子供たちが大きな拍手を送っていた
また、寺前代表が自ら三味線を抱えて、6年生児童49人を対象に、ふだん耳にすることの少ないその音色を紹介。さらに女性たちが用意した5つの三味線で、子供たちに撥(ばち)の使い方を教えると、子供たちは西洋音楽にない〝邦楽のゆったり感〟を心に収めた様子。
最後に同校の副児童長で6年生の藤野大翔(ふじの・ひろと)君が、〝出前公演〟してくれた人たちに謝辞を述べ、「民謡はとても楽しかった。集会などを通じて、みんなに伝えたい」と話した。
今田校長は「子供たちが皆さんと交流することができたし、ナマで民謡を聴くことができました。この体験は、子供たちの将来にきっと役立つと思います」と喜んでいた。
写真(上)は民謡クラブの歌声に合わせて「コキリコ節」を披露する北川淑子さん。写真(中)は子供たちに三味線の弾き方を教える寺前代表。写真(下)は輪になって「橋本音頭」を踊る子供たち。


更新日:2016年1月19日 火曜日 00:00

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