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堀畑さん1000万円寄付!野球場設営の夢述べて
「青少年の健全育成・スポーツ振興に役立ててください」と、和歌山県橋本市の橋本商工会議所・元監事・堀畑光久(ほりはた・みつひさ)さん(78)=同市神野々=は、1000万円を橋本市=平木哲朗(ひらき・てつろう)市長=に寄付し、平木市長は1月15日、堀畑さんに感謝状を贈呈した。堀畑さんは一昔前に大気汚染で大問題になった産廃処理場跡の東隣に所用地があり、「この土地も無償活用して構わないので、できれば青少年育成に役立つ野球場を設けてほしい」と夢を語った。
堀畑さんは昭和33年(1958)に織物工場(堀畑産業=織物・不動産=の前身)を設立。橋本商工会議所常議員・監事を歴任し、起業家で組織する「橋本一世の会」でも活躍。平成24年(2012)には地域経済に貢献大として知事表彰され、今回は和歌山市内の所有地(山林)売却利益の一部を寄贈した。
この日、市長室に市幹部が集まり、平木市長から堀畑さんに感謝状を贈呈、応接室で懇談した。
堀畑さんは平成7年の阪神淡路大震災以降、産廃業者が橋本市野に災害・産業廃棄物を持ち込み焼却。環境基準の約100倍ものダイオキシン類を検出したが同17年、和歌山県と地元住民団体の協力で解決した問題を取り上げた。そのうえで悪夢のような産廃処理場跡は、今はクリーンエネルギーを生み出す「和歌山・橋本ソーラーウエイ」太陽光発電所」に変身し、その東隣には自己所有地(約16・5ヘクタール)があることを紹介。
その土地については「かつて5年間、一面コスモス畑として、郷土の環境汚染イメージの払拭に努めました」と話した。
また、「私は中学・高校時代、マラソンや相撲、バスケットボールで鍛えられた。今、私のところには多くの市民から『野球場がほしい』という声が届いている。できれば市民の声を実現し、かつて全国に轟いた〝産廃イメージ〟を完全に消し去ってほしい」と夢を述べた。
これに対し、平木市長は1000万円の使徒について、「しっかり考えながら、青少年の健全育成・スポーツ振興に活用させていただきたい」と謝辞を述べていた。
一方、堀畑さんは今回の話とは別に平成8年(1996)、押し寄せる高齢化社会の中、福祉事業の大切さを痛感し、社会福祉法人・光誠会を設立。これまで私財を投じて、県内最大級の特別養護老人ホーム「ひかり苑・天佳苑」を開設・運営していて、「全力でお年寄りを守りたい」と誓っている。
写真(上)は平木市長から感謝状を受ける堀畑さん=右。写真(中)は平木市長と懇談する堀畑さん。写真(下)は橋本市保健福祉センターの「絆の碑」の前で橋本一世の会会員とともに記念撮影する堀畑さん=後列右から2人目。