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幸村の里〝陣羽織姿〟で町議会~来年の企画多彩
戦国武将・真田幸村ゆかりの和歌山県九度山町の町議会議員、町役場幹部は、12月22日に開かれた定例町議会最終日の本会議で、真田家の家紋「六文銭」入りの陣羽織(じんばおり)を着て出席。田口勝(たぐち・まさる)教育長は岡本章(おかもと・あきら)町長に代わり町政報告。来年1月10日から放映されるNHK大河ドラマ「真田丸」と町制60周年をアピールし、「100年に1度のチャンス、町を再構築して、活性化させたい」と抱負を述べた。
この日、井上崇(いのうえ・たかし)議長ら町議10人と田口教育長ら町当局の10数人が出席。いずれも金色の鮮やかな「六文銭」が輝く、赤地と黒地の陣羽織を着用。議場全体は、まばゆいばかり。
赤色の陣羽織を羽織った田口教育長は冒頭、体調不調で欠席の岡本町長に代わって挨拶に立ち、「真田ミュージアムを新設して来年3月オープンめざす」「幸村公の鎮魂の太刀(ちんこんのたち)を作刀(さくとう)し奉納していただく」「来年8月には〝九度山芸術祭2016〟を開催」「今年は鎮魂の〝将星・真田幸村・花火大会〟だったが、来年11月9日には〝大坂出陣の花火大会〟とする」「町制60周年を記念して、ぜひNHKのど自慢大会が開催できるよう働きたい」と考えを報告。「100年に1度のチャンスなので、平成28年3月議会で提案。ご審議をお願いしたい」と訴えた。
今回の「幸村・陣羽織・議会」は、井上議長が発案し、町議会全員協議会で賛同を得て決定。陣羽織そのものは、九度山町と姉妹都市であり、真田家の居城で知られる長野県上田市の母袋創一(もたい・そういち)市長の厚意により、借り受けたという。
岡本町長は平素から母袋市長と連携し、真田家ゆかりの郷土起こしに取り組んでおり、田口教育長は「真田一族の物語を介しながら、九度山町の歴史、文化、芸術を多くの方々に知っていただき、もちろん子どもたちの教育に生かしたい」と前向きに語った。
写真(上)は九度山町議会で陣羽織を着て幸村ゆかりの郷土を盛り上げたいと抱負を述べる田口教育長。写真(中)は町議が羽織った見事な真田家の陣羽織。写真(下)は傍聴席から見た「真田・陣羽織の議会」の様子。