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名物・畑ごんぼ収穫♪「恋学文まつり」で味わってね
和歌山県橋本市の名物・畑ごんぼの試食などを行う初の「恋学文(こいかむ)まつり」のメイン行事である「畑ごんぼ収穫祭」が、11月27日、同市南馬場の国城山中腹の産直市場「くにぎ広場」近くの畑で行われた。28日(土)には「くにぎ広場」で、畑ごんぼレシピ案内や畑ごんぼ寿司などの販売もあり、主催者の「はしもと河南エリア魅力アップ推進協議会」の岡本進(おかもと・すすむ)会長は「今年も太くて味よし香りよしの畑ごんぼが穫れました。ぜひ、恋学文まつりを楽しみ、畑ごんぼ料理を味わってください」と言っている。
畑ごんぼは長さ約1メートルと普通だが、太さは直径6センチと一般のごぼうの3倍以上もあり、噛むと柔らかくて、味わい深い逸品。同地域で江戸、明治、大正と盛んに栽培され、昭和初期に途絶えたが、地域づくりグループ「国城プロムナード」が2008年に復活させた。今は農事組合法人・くにぎ広場農産物直売交流施設組合が受け継ぎ栽培・加工・販売している。
この日、同組合の組合員や県、市職員、井関農機やヰセキ関西の社員ら約30人が集まり作業を開始。先ず、畑ごんぼの葉をすべて刈り取った後、堀取機(ほりとりき)で土を掘り起こし、全員交代で畑ごんぼを引き抜いて、畦道わきに山積みにした。
来年2月下旬までのシーズン中、約20アールの畑から1・6トンを収穫し、このうち約1トンは「畑ごんぼ寿司」(1パック1000円)「コロッケ」(1個100円)「炊き込みご飯」(1パック500円)などに加工、残りはそのまま、「くにぎ広場」で販売する。
「恋学文まつり」は、橋本市恋野(こいの)~同市学文路(かむろ)の住民が協力し、「買いたい」「訪れたい」「交流したい」「住みたい」という〝地域ブランド〟を構築しよう企画した。
当日は午前10時から「くにぎ広場」で開会式。11時から畑ごんぼ収穫体験。アシュリンさん&浦部陽介(うらべ・ようすけ)さんのライブ。午後0時45分~2時は畑ごんぼの健康成分とレシピの案内。同0時30分~同2時30分は、ピザ窯でつくるオリジナルな「恋学文ピザ」の販売、柿の粉末を使った新・和菓子のデモ試食、ジュエリーデザイナーによる体験工房などがある。
岡本会長は「ここは高野山への往来も便利な、フルーツライン沿いで、橋本市街や和泉山脈、紀の川が展望できる素晴らしいところ。ぜひ、楽しいひとときを」と言っている。
写真(上)は掘取機の力で収穫したばかりの畑ごんぼを披露する参加者たち。写真(中)は山積みされた畑ごんぼ。写真(下)は土を掘り起こしていく堀取機とその後ろの土の中から畑ごんぼを引き抜く参加者たち。