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紀北工高2年連続V5!マイコンカーラリー近畿大会
和歌山県橋本市の県立紀北工業高校・ものづくり研究部は、第17回マイコンカーラリー近畿大会・アドバンスクラス団体の部で、2年連続5回目の優勝を飾り、ベーシッククラス団体でも2位入賞を果たした。両クラスで入賞した同部の5人中3人は来年1月、東京で開かれるジャパンマイコンカー全国大会に出場することになった。顧問の中岡進(なかおか・すすむ)教諭は「さすがに全国大会は強豪ぞろいですが、部員たちは闘志満々であり、上位入賞を目指して、部員の研究心を深めたい」と張り切っている。
近畿工業高校長協会、同実行委員会の共催で、大会は11月21日、兵庫県立尼崎工業高校体育館で開催。部員が独自製作したマイコン搭載の車(ロボット)で、1周50メートルのラインで、スピードを競った。
上級者が性能・スピードを競うアドバンスクラスでは、同研究部長の3年・林秀尚(はやし・ひでひさ)さんが見事優勝(ベストタイム賞)、3年・溝脇悠人(みぞわき・ゆうと)さんが2位、3年川口健斗(かわぐち・けんと)さんが4位、森岡優紀(もりおか・ゆうき)さんが8位入賞。初心者が競うベーシッククラスでも1年・小梶楓也(こかじ・ふうや)さんが4位入賞を果たした。
この好成績により、アドバンスクラスの林さんと溝脇さん、ベーシッククラスの小梶さんの計3人が、1月10日、東京都八王子市の日本工学院八王子専門学校体育館で開かれる全国大会(全国工業高校長協会、同実行委共催)の出場切符を手にした。
マイコンカーラリーは、車に搭載したコンピュータに走行ラインの直線、曲線に応じてスピード調整するプログラムを入力。ひたすら電池エネルギーとモーターでスピードを競う。
林さんは近畿大会を前に、連日深夜までプログラム改良に取り組み、その成果を発揮、優勝を飾った。今度は全国大会を控え、「高校生活最後のマイコンカーラリーです。車体をアルミからカーボンに軽量化し、プログラムを調整して、上位入賞を目指したい」と誓っていた。
写真(上、下)は第17回マイコンカーラリーで優勝を飾った県立紀北工業高校・ものづくり研究部員たち=前列左から林さん、溝脇さん、川口さん、森岡さん、小梶さん。写真(中)は近畿大会で大活躍した同研究部のマイコンカー。