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霧雨の中、秋刀魚の炭火焼き♪高齢者ら見物・舌鼓
和歌山県橋本市隅田町の特別養護老人ホーム「天佳苑(てんかえん)」=堀畑佳久(ほりはたよしひさ)施設長=の中庭で、霧雨にけぶる11月17日、灰干し秋刀魚(はいぼしさんま)の炭火焼を実演し、お年寄りらが晩秋・初冬の味を堪能した。
秋刀魚の炭火焼きの対象者は、同苑入所者とショートステイの計約100人。昨年までは同苑玄関わきで、1度に全員分の100匹を焼いていたが、今回からは「秋刀魚の焼き立てを食べてもらおう」と、各ユニット別に5班に分け、1日約20匹ずつ、5日がかりで焼くことにし、場所も各ユニットの庭木や鉢植えなどのある中庭に変更した。
この日、堀畑施設長や女性職員らが炭火をウチワでいこし、ハサミで網の上に灰干し秋刀魚を並べる。秋刀魚はアブラをしたたらせ、煙を上げながら焼きあがると、施設内に運び、栄養士らが小骨を取り除いて、食べやすいようにした。
軒下から車椅子で見物していた高齢者らは、「ええ匂いや」「よう煙出てるな」など言いながら、ごくんと唾を飲み込む。早速、灰干し秋刀魚と焼きシイタケ、具沢山の豚汁でご飯をいただき、「やっぱり旬のもんはうまいな」と舌鼓を打っていた。
堀畑施設長は「高齢者にとって秋刀魚の炭火焼きは、昔の懐かしい風景です。それを間近に見てもらって、とくにうまい紀州の灰干し秋刀魚を味わってもらえました。今後もいい企画を考え、楽しい日々を送っていただきます」と話した。
写真(上)は高齢者を前に「秋刀魚の炭火焼き」を実演する堀畑施設長=ら。写真(中)はおいしそうに焼きあがった灰干し秋刀魚。写真(中)は小骨に困る高齢者のために秋刀魚の小骨を取り除く栄養士たち。
更新日:2015年11月18日 水曜日 00:00