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「高野の花たち」(54)草原を彩るヤマラッキョウ
ヤマラッキョウはユリ科ネギ属の多年草で、山野の日当たりのよい草地に生えます。葉は卵形のうろこに似たところから少数出て線形をなしています。
高さ約50センチの花茎の頂に、紅紫色の小花を球状につけるユニークな花で、秋の草原を彩ります。花柄は1~1・5センチでラッキョウに比べて短く、花数は多く込み合って見えます。6個の雄しべは花被片よりはるかに長く突き出しています。たまに白い花を咲かせるシロラッキョウもあります。
名前は食用に栽培される、中国生まれのラッキョウに似ていることから名付けられました。細い茎を揉むとニラの匂いがします。花言葉は「つつましいあなた」です。
今回のヤマラッキョウは、自称「花好きおじさん」のKさんが、地元の人たちと守り育てているという、高野山に近いあるところに案内されました。そこにはヤマラッキョウのほか、アキノキリンソウやリンドウ、ウメバチソウなどの花々が、荒らされたり、盗まれたりする心配もなさそうに、いきいきと咲き誇っているところを見せてもらいました。
場所を特定しないことを条件に写真撮影できました。その草原に咲く花をいくつか紹介していきます。(T&H記)
更新日:2015年11月17日 火曜日 20:20