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「高野の花たち」(52)女人道にセンブリの安らぎ

高野七口女人堂を巡る女人道は、相ノ浦口女人堂跡から轆轤峠(ろくろとうげ)へは西側が開ける明るい登り道です。秋晴れが続くこの時期に歩くと、リンドウ科のセンブリ(千振)が美しい姿で出迎えてくれます。
星のように5つに分かれた白い花びらには薄紫色の線があり、基部近くに2個の蜜腺溝があり虫たちを誘っています。
センブリは強い苦みがあり、胃の働きを活発にするので、健胃薬として利用されてきました。乾燥させたものを袋に入れ、湯の中で千回振ってもまだ苦味が出ることから「千振」と名付けられたようです。
明るい場所が好きで、発芽した年は茎や葉だけで、翌年の秋に開花して種を付ける二年草です。女人道は、この花の花言葉である「安らぎ」を与えてくれる道です。(KE記)


更新日:2015年11月12日 木曜日 21:05

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