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「高野の花たち」(50)山野を黄色にヤクシソウ

ヤクシソウ(薬師草)はキク科で秋の山野を黄色で彩る代表的な植物です。茎はよく分岐し、その先に直径1・5センチの小花を集合して咲かせる越年草です。
新しく林道をつけた斜面の裸地など、日当たりの良いところが好きなパイオニア植物でもあります。和名の由来は、葉の形が薬師如来の光背に似ていることや、薬草として皮膚の腫れもの薬に使われたことで名付けられたようです。
若葉は食べられますが、茎葉を折ると白い乳液が出ることから、別名チチクサ(乳草)とも呼ばれ、秋の花が少ない季節、高野三山を歩くと賑やかな黄色い花が群生しているのに出会います。花言葉の「賑やか」は、黄色い花が元気にさせてくれる色からでしょうか。11月1日まで、高野山開創1200年秋の特別公開として、金堂の御本尊秘仏である尊薬師如来が特別に開帳されています。秋の紅葉と一緒にヤクシソウにも出会ってください。(E記)


更新日:2015年10月24日 土曜日 20:48

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