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母子で〝郷土の森〟体験♪どんぐり拾い・紙芝居楽し

自然との共生を学ぶ拠点、和歌山県橋本市北馬場の〝ひだまりの郷〟にある「郷土の森 学習体験棟」の「森のようちえん」で、10月23日、同市恋野の「ぴよぴよクラブ」=竹田真規(たけだ・まき)代表=の母子13組が、木工体験や森の散策などを体験した。今回は和歌山県伊都振興局の古田雅昭(ふるた・まさあき)局長が、初めて参加者に同行し、「親子が健康的な森林体験ができるよう、行政面からも頑張りたい」と語った。
この日、「ぴよぴよクラブ」のお母さんや0歳~就園前の子どもたちが、軽装で同体験棟に集合。この活動を支える「橋本ひだまり倶楽部」事務局担当の小杉美恵子(こすぎ・みえこ)さんの指導で、松ぼっくりなどを使った〝クリスマの置き飾り〟を制作した。
次に雑木林に覆われた1キロ余りの森の小道をゆったりと散策し、途中、ドングリ拾いや小杉さん上演の紙芝居「アンパンマン」を楽しんだ。森の道は、秋の木漏れ日で輝き、野鳥や虫の声が聴こえてくる。子どもたちは、お母さんよりも早く、どんどん先を歩き、転んで泣いたり、昆虫を捕まえては、にっこり笑ったり。
正午前には学習体験棟に戻り、母子は3人のボランティア女性の炊き上げた美味しい「豚汁」などに舌鼓を打つ。普段の生活ではなかなか味わえない、夢のような雰囲気でいっぱい。
「橋本ひだまりクラブ」=石井敏明(いしい・としあき)代表=は、2000年4月に創設。これまで放置林を里山に整備して、子どもたちの森林体験に大きく貢献。仁坂吉伸(にさか・よしのぶ)和歌山県知事から、平成27年度「環境賞」を受賞。さらに「緑の募金」事業で活動を進めている。
古田局長は、石井代表の説明を受け、「ここには素敵な里山があり、子どもたちの成長に最適の舞台です。道の草刈りや木工教室の指導、森林散策の案内など、必要なことが沢山あります」と話し、「行政としてもしっかり子どもたちの成長を支えたい」と、意欲を示していた。
写真(上)は〝ひだまりの郷〟の森林体験をする母子たち。写真(中)はクリスマスの置き飾りを前に笑顔を見せる母子たち。写真(下)は森林の中で子どもたちに紙芝居を上演する小杉さん。


更新日:2015年10月24日 土曜日 00:00

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