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マイナンバー詐欺に注意!橋高野球部〝置石〟で警鐘
マイナンバー(共通番号)制度に乗じた詐欺被害に遭わないようにと、和歌山県橋本市の県立橋本高校野球部員26人は10月21日、同市古佐田区民会館で、ラグビーボール大の置石(おきいし)に、「詐欺に注意!」などの標語&イラストを描き、JR・南海橋本駅前の通路わきに並べて、乗降客の注意を喚起した。
ユニホーム姿の野球部男子19人と女子マネジャー7人が放課後、同会館に集合。地元の老人クラブ連合会、人権サークル、橋本署・駅前交番が協力した。
先ず久保俊一(くぼ・しゅんいち)駅前交番所長が「皆さんの御協力で詐欺被害を防ぎたい」と挨拶。協力者の阪口繁昭(さかぐち・しげあき)さんは「この〝置石に願いを込める運動〟は、今回で19回目です。これまでは交通安全を啓発してきましたが、今回は特別に〝マイナンバー被害防止〟に取り組みます」と説明した。
野球部員たちは、テーブルに置かれた、白色に塗られた河原石72個と、レンガ25個に「マイナンバー みだりに見せない 教えない」「ちょっと待って! 振り込む前に まず相談!」などと標語を書き、高齢者が受話器を耳にして、首をかしげている姿などのイラストを描いた。
さっそくこの置石を橋本駅前の通路わきに並べると、行き来する乗降客らは「上手に描けてるな」「不審電話には注意するよ」などと感心。野球部の梅本知樹(うめもと・ともき)主将(2年生)は「きょうは部員全員、練習時間をさいて、おじいちゃんやおばあちゃんが、だまされないように、石に願いを込めました」と話していた。
マイナンバー制度は10月5日から通知開始、来年1月から適用される。全国民に12ケタ程度の個人番号を割り振り、顔写真付きICカードを希望者に交付。当面は社会保障や税、防災の行政手続きに限定。同制度をめぐり、すでに詐欺が暗躍し始めている。
写真は、いずれもマイナンバーの詐欺被害にかからないよう、注意喚起の標語・イラストを描く橋本高校野球部員。