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 幸村「六文銭の覚悟」!九度山で大西さん日本画展

NHK大河ドラマ「真田丸」放映を控えて、戦国武将・真田幸村などをテーマにした日本画家・大西高志(おおにし・たかし)さん(37)の個展「朱備え(あかぞなえ)」が、幸村ゆかりの和歌山県九度山町入郷の道の駅「柿の郷くどやま」体験・研修施設で開かれている。大西さんは「私の描いた幸村の絵から、絵画に興味をもってもらえたら光栄です」と言っている。18日(日)まで。観覧無料。
大西さんは大阪府出身。中学・高校時代は橋本市で暮らし、今は大阪市在住。幼い時から絵画が好きで、大学卒業後に働いた会社を辞めて、2006年、大阪・難波に「絵画教室アートルーブル」を設立・指導。国内外で個展を開いてきた。
今年8月には、同町で開かれた「将星 真田幸村花火大会」で、大坂の陣に出陣する幸村の雄姿を描いた「六文銭の覚悟」と題する作品(縦1・6メートル、横0・8メートル)を寄贈して、岡本章(おかもと・あきら)町長から感謝状を受け、今回の個展開催に至った。
会場にはその「六文銭の覚悟」をはじめ、九度山の町花「牡丹(ぼたん)」、さらに「花札」をモチーフにした猪鹿蝶(いのしかちょう)など、いずれも「朱備え」の「赤」をベースにした個性輝く23点を出品。
この道の駅「柿の郷くどやま」は、世界遺産・高野山にのほる幹線ルート沿いにあるだけに、連日、大勢の参拝・観光客が立ち寄り、大西さんの絵画を観覧している。
12日には、難波の絵画教室の生徒たち約50人が訪れ、大西さんの作品に改めて魅了された様子。生徒たちは講師・林田千佳(はやしだ・ちか)さん(26)から「遠近感を大切に」とアドバイスを受けた後、近くの歴史的建物や風景のスケッチ学習に向った。
九度山は、幸村が14年間、一族郎党とともに閉居した、高野山麓にある山河の明媚(めいび)なまち。大西さんは「幸村の絵や、牡丹の絵などから、このまちの良さを感じていただいて、1人でも日本画に興味を持ってもらえれば、うれしいです」と話していた。
観覧時間は午前10時~午後5時。問い合わせは九度山町産業振興課(0736・54・2019)へ。
写真(上)は大西さんが寄贈・展示した「六文銭の覚悟」と大西さん。写真(中)は牡丹と蝶々の絵をスマホ撮影する女性たち。写真(下)はスケッチ方法を説明する大西さんと林田さん。


更新日:2015年10月13日 火曜日 00:00

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